「事例に学ぶ相続事件入門」発刊

松浦裕介弁護士が執筆した書籍「事例に学ぶ相続事件入門」(共著・民事法研究会)が発刊されました。
松浦は相続株式売渡請求に関する章を担当いたしました。

非公開の株式会社では、定款で相続株式売渡請求に関する規定を設けた場合、
株主が他界した際には相続人に対して当該株式を会社に売り渡すよう請求をすることが可能になります。
それまで会社に関与してこなかった相続人が経営に関与することを排除し、企業経営の安定を図るための規定です。
しかし、株主である経営者がこのような規定をあまり意識せずに定款に入れてしまった結果、
相続が発生した際に非支配株主が支配株主を追い出す、いわゆる「相続クーデター」が起きる危険性を孕んでいます。
このような問題に関心のある方は、ぜひ本書をご一読頂ければ幸いです。